敦賀まつりは9月1~4日、気比神宮の例大祭に合わせて開かれる。カーニバル大行進や宵山巡行、御鳳輦(ごほうれん)巡幸、神輿(みこし)渡御、民謡踊りなど、見どころは盛りだくさんで、圧巻の山車巡行は4日に行われる。期間中、敦賀の街は祭り一色に染まる。
1日午後3時から、福井県敦賀市神楽町1丁目や相生町で、約1300人によるカーニバル大行進が行われる。小中学生らによるマーチングのほか、ダンスやよさこい、電飾パレードなどで市街地を盛り上げる。
敦賀港開港120周年を記念し、渕上隆信市長らは港が繁栄した大正時代をイメージした服装でパレード。神楽町2丁目では大正ロマンをテーマにした店が出るほか、ミニ蒸気機関車の運行や人力車乗車体験などもある。
2日午後3時半からは、神楽町1・2丁目で例大祭の前夜祭にあたる宵山巡行。宵山と呼ばれる山車の上で、子どもらが舞を奉納し、笛や太鼓のおはやしとともに巡行する。神楽町1丁目や相生町に設置するお祭り広場では企業ブースなどが並ぶ。
3日は御鳳輦巡幸と神輿渡御。午前9時からの御鳳輦は白装束姿の氏子らが古式ゆかしく市内を歩く。神輿渡御は午前8時からで、大人から子どもまでが担ぐ計19基の神輿が、市内一円で威勢良く練り歩く。
戦国武将の人形や華やかな水引幕で彩った山車6基は4日正午、気比神宮大鳥居前にお目見えする。織田信長の朝倉攻めの戦い「刀根坂の合戦」など6合戦を再現した各山車に、本物の甲冑(かっちゅう)を着けた等身大の人形を飾るなど、見応えは十分だ。
昨年は台風で山車巡行が中止したこともあり、つるがの山車保存会の木下章会長(75)は「開催できれば、今年は大鳥居のお色直し後、初の巡行となる。山車の緻密な作り込みや勇壮な巡行風景を見てもらいたい」と話す。
例年約3千人が参加する民謡踊りの夕べは、4日午後7時に始まり、祭りのフィナーレを飾る。山車のライトアップなども行われる。
各催しは天候で中止することもある。問い合わせは敦賀まつり振興協議会=電話0770(20)0191。