高岡市美術館の特別企画展「明治金工の威風-高岡の名品、同時代の名工」が20日から同美術館で始まる。同美術館所蔵の逸品に加え、東京国立博物館や東京芸術大の収蔵品など明治期の金工作品計102点を展示し、超絶技巧の世界を紹介する。19日、開会式と関係者向け内覧会が同美術館であった。
同展は本年度から本格的に実施される同博物館の「収蔵品貸与促進事業」の採択を受けた。20~50点を貸し出す「大規模貸与」には高岡市美術館が唯一選ばれ、32点を展示する。
会場は3章で構成。同博物館所蔵で、ウイーン万国博覧会に出品された高岡の名工・横山彌左衛門の「頼光大江山入図大花瓶(らいこうおおえやまいりずだいかびん)」や、高岡市出身の美術商、林忠正と関係の深い名工・鈴木長吉が制作した国重要文化財「鷲置物」とその下絵などが並んでいる。
開会式では旭充国立文化財機構文化財活用センター長や、村上隆館長らがテープカット。続いて内覧会があり、出席者らが作品に見入った。
会期は10月20日まで。問い合わせは同館、電話0766(20)1177。