第16回金沢おどり(同実行委員会、一般財団法人石川県芸術文化協会、北國新聞社主催)は20日、金沢市の県立音楽堂邦楽ホールで開幕し、初日から大入りとなった。金沢のひがし、にし、主計(かずえ)町(まち)の重鎮から若手まで芸妓(げいこ)衆が勢ぞろいし、観客は改元をことほぐ流麗な舞を堪能した。
三茶屋街合同の素囃子(すばやし)「新曲浦島」の力強い響きで始まり、大和(やまと)楽(がく)の清らかな旋律に乗せて舞踊絵巻「三茶屋余情」の全6景があでやかに披露された。
フィナーレの総おどり「金沢風雅」では立方(たちかた)、地(じ)方(かた)が舞台にそろい、かず弥(や)さんが「三茶屋街一同、精進して参ります」とあいさつ、観客と手締めした。小鼓の乃莉(のり)さんも踊りに加わり、花街で培われた芸に拍手と歓声が飛んだ。
23日までの各日午後1時と同4時に開演する。