駒ケ根市赤穂の「御菓子処(どころ)ふくざわ」はバレンタインデーに合わせ、市などが特産化に取り組む黒ゴマと桑の葉をそれぞれ使ったチョコレートの販売を始めた。ゴマのチョコは2017年に近くの赤穂南小学校の児童が考案したもので、昨年から桑の葉のチョコも加えた。口溶けが良くカラフルなチョコが、この季節の新たな定番になっている。
ホワイトチョコに粒のままゴマを混ぜたチョコはハート形。グレーのチョコは、練りゴマをチョコに混ぜ、ゴマのクッキーを合わせてサクサクとした食感にした。桑の葉パウダーを混ぜたチョコは淡い緑色だ。店主の福沢芳史さん(66)は「油が出るゴマとチョコを混ぜ合わせるのが難しいが、ゴマの風味とチョコは意外に合う」と話す。
ゴマのチョコは、当時の同小4年生が自分たちで栽培したゴマを商品化しようと、福沢さんにさまざまな菓子を提案し、唯一採用に至った。和菓子店のため普段はチョコを使わないが、福沢さんは「子どもたちやその家族がまた来てくれることが楽しみ」と作り続けている。