高岡御車山(みくるまやま)祭の山車(やま)を常設展示する高岡御車山会館の展示替えが31日、高岡市守山町の同館であり、御馬出町の山車が披露された。
同館では各町の山車7基を4カ月ごとに入れ替えて紹介している。新型コロナウイルスの影響で今年の祭りが中止となり、入れ替えは約1カ月延期していた。
この日は、町民ら約30人が山車を組み立て、ガラス張りの展示スペースに慎重に収めた。今回は山車に乗るご神体「佐野源左衛門」にちなんだマツの鉢と、鉾留(ほこどめ)に付く花傘の花を新調した。同町自治会文化部長の樋詰豊さん(65)は「祭りは中止になったが、美しい山車を見て祭り気分を味わってほしい」と話した。
祭りは国重要有形・無形民俗文化財、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に指定されている。同町の山車の展示は8月まで。