射水市ゆかりの作家6人の秀作を紹介する「いみず美術の群星-6人の俊英たち-」は10日、同市新湊博物館で始まり、日本画や洋画、彫刻、工芸の25点を並べている。9月22日まで。
同市誕生15周年に合わせ、同館や市の所蔵作品を展示した。日本画家、郷倉千靱(小杉出身)の「牡丹」は1948年に戦後の院展に初出品した二曲一双の屏風(びょうぶ)。「日本一の相撲彫刻家」と称された長谷川義起(よしおき)(大島出身)の作品は名誉市民、正力松太郎の像などがある。
人間国宝の陶芸家、石黒宗麿(新湊出身)の「失透釉壺(しっとうゆうつぼ)」は流れ落ちる藁灰(わらばい)の釉薬(ゆうやく)と力強いろくろ目に見応えがある。
洋画家、森弘之(同)が詩情豊かに描いた故郷の港の絵画や、洋画家、野上祇麿(ただまろ)(下出身)の下村加茂神社にちなんだ作品、日本画家、高越甚(大門出身)の常緑樹を描いた会心作「アダンの影」などがそろう。