明治期以降の敦賀湾の海図を紹介する企画展「海図で見る敦賀港の沿革と日本遺産」が11月1日まで、福井県敦賀市の敦賀駅交流施設オルパークで開かれている。古い海図に載っている同市や同県南越前町の鉄道遺産が日本遺産に認定されたことを受け、第八管区海上保安本部(京都府舞鶴市)が企画した。
海上保安庁が保有する海図の複製や実物計8点を展示。1927(昭和2)年の海図には、市街地に旧大和田銀行が記され、海上から目印になっていたことがうかがえる。1890(明治23)年には、敦賀港につながる線路が記載され、日本海側で初めて鉄道が走った歴史が見て取れる。
同保安本部の担当者は「普段見る機会が少ない海図をじっくり見てほしい」と話している。