宮田村や村内農家でつくる「中央アルプス『山ぶどうの里』づくり推進会議」の村産ブドウワイン「紫輝(しき)」が今年も完成し、販売が始まった。夏の猛暑で糖度が高く、酸味は穏やかな仕上がりという。
赤と白の2種類。赤ワインは、ヤマブドウと赤ワイン用ブドウの交配種「ヤマソービニオン」を使い、村内の本坊酒造マルス信州蒸溜(じょうりゅう)所で醸造。白ワインは「ミュラートゥルガウ」を使い、伊那市の伊那ワイン工房で醸造した。
ブドウは村内農家の栽培組合が生産。ヤマソービニオンは約15トン、ミュラートゥルガウは約508キロを収穫した。組合長の細田誠二さん(72)は「収穫直前に雨が多くて大変だったがいい出来。新酒を飲むと苦労して育てて良かったと思える」と喜んでいた。
赤ワインは720ミリリットル瓶で5400本、白ワインは同316本を販売。税込みで赤が1995円、白が2050円。上伊那地域を中心に酒販店などで扱う。