福井県敦賀市杉箸区で150年以上栽培が続く伝統野菜「杉箸アカカンバ」のPR販売会が12月21日、市役所で開かれた。生産者たちが甘酢漬けなどの加工品4種を並べ「おせち料理にどうですか」などと声を掛けると、来庁者が買い求めていた。
杉箸アカカンバは赤いさしが入った赤カブで、ほろ苦さと甘さが特長。漬物や炒め物、シチューなどで食べるとおいしいという。知名度向上と地産地消を目指し、地元生産組合が毎年販売している。
今年は雪の影響で十分な収穫ができず、未加工品は販売会に用意できなかった。生産組合の山口一夫代表(73)は「ピクルスはサンドイッチにもいいですよ」「ぬか漬けは冷酒、葉っぱのたまり漬けはビールに合います」などと勧めていた。
加工品は同市砂流の市農産物直売所「ふるさと夢市場」や、三島町2丁目のファーマーズマーケット敦賀などで購入できる。