第41回北國少年少女美術展(一般財団法人石川県美術文化協会、北國新聞社、県、県教委、一般財団法人県芸術文化協会主催)は25日、金沢市の金沢エムザ8階催事場で開幕した。昨年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となり、2年ぶりの開催となった。児童生徒の想像力あふれる意欲作1010点がずらりと並び、来場者は子どもたちの創作にかける熱意を感じ取った。
〈金沢エムザ30日まで〉
県内在住の小中学生を対象とした県内最大規模の総合美術展で、絵画、彫刻・工芸・工作、書の入賞、入選作品が展示された。カラフルな色使いでナマケモノやオウムを描いた絵画や、今にも動きだしそうなゾウやカラスの立体造形、躍動感たっぷりの筆致でしたためた書が会場を彩った。
開場式では、各部門で最高賞を受賞した杉本詩音さん(金沢市浅野川中2年)、土橋輝々さん(錦丘中1年)、本谷万奈さん(志賀町志賀中2年)がテープカットを行い、審査委員長の山岸大成県美術文化協会事務局長がそれぞれに賞状を手渡した。新型コロナウイルスの影響で奨励賞以上をたたえる例年の表彰式は行わなかった。
親子で会場を訪れた三浦優さん(金沢市小坂小3年)は「迫力ある絵がいっぱいで、私も生き生きとした動物を描けるようになりたい」と目を輝かせた。
会期は30日までで、金沢市、同市教委、NHK金沢放送局、北陸放送、テレビ金沢、金沢ケーブル、エフエム石川、ラジオかなざわ、ラジオこまつ、ラジオななお、北國新聞文化センターが後援する。