現代彫刻家の西村公泉さんによる木造彫刻「風神息吹」が10月19日、福井県小浜市食文化館に設置された。12月末まで展示されている。
西村さんは美術団体・国画会の会員で、元宝塚造形大教授。風神息吹は、西村さんが1995年に3カ月ほどかけ制作。国内外の美術展に貸し出されている。今回、西村さんが交流のある小浜市民を通し市内で展示できないか提案、同館に無償で展示されることになった。
高さ約2・7メートル、幅約1・9メートル、奥行き約1・9メートル。エノキやサクラ、クスノキで造った金剛仏像が両手を広げ息を吐き出しながら台座に立っている。
19日には松崎晃治市長らが除幕し、設置を祝った。西村さんは「訪れた人も息をゆっくりと吐き出し、体に入ってくるエネルギーを感じてほしい」と話した。