国の重要文化的景観「大沢・上大沢の間垣(まがき)集落景観」に選定されている輪島市大沢町で、強風や荒波から家屋を守る間垣の補修作業が始まった。今年は7年ぶりに間垣を補強する「押さえ竹」の取り換えも行われる。
大沢間垣保存会の会員が23日、はしごに足を掛け、4メートルほどのニガタケを垣根に継ぎ足した。ニガタケを補強するための横材「押さえ竹」の取り換えは2014年以来で、会員は押さえ竹に使われる7メートルほどのマダケ3本を組み合わせ、ひもで縛った。
補修作業は風雪が強まる厳冬期を前に実施しており、今年は新たなニガタケ約800本を差し込む。マダケは約400本を取り換える予定で、12月までに作業を完了させる。