曹洞宗大本山總持寺祖院(輪島市門前町)の山門に色鮮やかな映像を投影するデジタルアートの鑑賞ツアーが24日、初めて実施された。開創700年を記念した企画で、参加者14人は光に彩られた歴史的空間で幻想的なひとときを堪能した。
境内にそびえ立つ高さ約18メートルの山門(国登録有形文化財)に、極彩色で描かれた花や、鳳凰(ほうおう)、寺の歴史をイメージした映像などが約30分にわたって映し出された。埼玉県春日部市から訪れた大木芳江さん(72)は「万華鏡を見ているようで感動した」と喜んだ。
市は祖院の協力を得て、開創700年を記念した着地型旅行商品として旅行会社へPRし、コロナ収束に合わせて東武トップツアーズ(東京都)が企画した。1泊2日の日程で、参加者は、25日は祖院の拝観や座禅体験、朝市観光などを楽しんだ。