地域の発展などに貢献している商店街を中小企業庁が選定する「はばたく商店街30選」の2021年版にこのほど、福井県敦賀市の神楽町1丁目商店街が選ばれた。同商店街の女性店主らでつくる「べっぴん会」がエコバッグ製作などを通して、商店街ブランドの価値を向上させたことが評価された。
全国に約1万2千ある商店街のうち、各種団体の推薦を受けた中から選考した。16年から行っており、県内から選ばれたのは17年の福井駅前五商店街連合活性化協議会(福井市)以来で2例目。
同会は、一昨年7月から始まったレジ袋の有料化を義務づける制度や新型コロナウイルス禍による巣ごもり需要に合わせ、オリジナルエコバッグ「神楽バッグ」を製作した。同6月中旬から商店街の約20店舗が参加してキャンペーンを実施。一定額以上購入した客にプレゼントするなどし、1カ月ほどで1500個が品切れになった。
同会が会員制交流サイト(SNS)の活用を推進し、売上高の増大を実現させたことも評価された。会長は「会としてやってきたことが認められてうれしい」と喜び、同商店街振興組合の理事長は「選出を機に、これからもっと商店街を盛り上げたい」と意気込んでいた。