加賀市山中温泉湯の本町通りで市が整備を進めてきた修景工事が完了し、6日、同所で開通記念式典が行われた。石畳を敷き詰めたような風情ある空間で、住民60人が温泉街のにぎわい創出に期待した。
市道延長410メートルで2020年4月から工事が行われた。車道は路面に切り込みを入れた石畳のような仕上がりとし、道の両側には幅1・85メートルの歩道を設けた。暖色の電球を用いた街路灯26基を新設し、老朽化が進んでいた消雪装置も取り換えた。23年度までの山中地区都市再整備計画の一環で、総事業費は1億9900万円。
北陸銀行山中支店前で行われた式では、湯の本町町内会の曽和英一会長(65)が「皆さんの協力のおかげで素晴らしい通りになった」とあいさつし、深村富士雄副市長、稲垣清也市議会議長が祝辞を述べた。山中温泉西桂木町の音楽講師宗玄和広さん(57)がオリジナルソング「山中温泉アイスストリート」を披露した。
閉会あいさつで湯の本町商店振興会の梅田隆平会長(63)が「道路が完成しこれからが勝負だ。店を増やし、多くの人が訪れるような商店街にしたい」と述べた。席上、振興会が「菊の湯アイスキャンディー」の売上金8万1420円を市に寄付した。