高岡市坂下町の空き店舗群を活用した複合施設「サカサカ」が２６日、プレオープンした。高岡大仏や山町筋に近く、市中心部のにぎわい創出を目指す。テナント７区画中２店が開業し、３店がオープンを控えている。グランドオープンは全７店の開業時を予定し、時期は未定。
　万葉線坂下町電停の前に位置し、不動産鑑定士らでつくる運営会社「つつつ」が昨年６月、整備計画を発表した。木造２階建てで七つの店舗スペースと屋根付き屋外空間を備える。

　コーヒースタンドと、食と雑貨のセレクトショップが２月にオープン。４月２日に交流スペースが営業を始め、５月下旬に美容院が開業する予定。夏に鍼灸（しんきゅう）院が入ることが決まり、残り２区画は契約に向けて交渉中という。

　施設の外観工事の終了と一部店舗のオープンを記念したセレモニーが開かれ、関係者１５人が参加。つつつの服部恵子社長が「グランドオープンまで道半ばだが頑張っていきたい」とあいさつした。市内の酒店が酒を販売したり、来場者に飲んでもらったりするスペースもあった。２７日には坂下町を中心としたまち歩きがある。

　サカサカは当初、昨秋の開業を予定していたが、補強や設計の練り直しなどで時間がかかり遅れていた。テナントの内装工事は引き続く。