世界的なブライダルファッションデザイナー桂由美さんの名作ドレスを集めた日本初のブライダルファッション・ミュージアム「YUMI KATSURA MUSEUM(ユミカツラミュージアム)」が4月21日、福井県若狭町北前川にオープンするのを前に、開館式典が19日、行われた。桂さんも参加し「若い人がここを訪れ、結婚への夢や期待が大きく膨らんでくれることを祈っている」と話した。
ミュージアムは鉄骨2階建てで、外観は純白のドレスを連想させるデザイン。展示ではパリコレなどで使われた一点物をはじめ、1960年代から10年区切りでまとめた各年代の代表的なドレス、五木ひろしさん夫妻ら6組が着用した衣装など約60点を楽しめる。総工費は約4億5千万円で国などから補助を得た。
式典には杉本達治知事や渡辺英朗若狭町長ら関係者約60人が出席。桂さんは「人前式もできる。披露宴をするようなレストランもできるので、皆さんに使っていただきたい」とあいさつ。杉本知事は「愛に包まれた愛の聖地になるとうれしく思う」、渡辺町長は「幸せな人が増えることを期待する」と述べ、テープカットで完成を祝った。
式に先立ちブライダルショーを実施。ドレス姿のモデルが庭園ランウェイを歩き、参加者は人前式などの想像を膨らませていた。
今後ミュージアムや隣接する縫製工場などをまとめ複合施設「BRIDAL LAND WAKASA(ブライダルランド若狭)」として運営。総支配人は「ドレスの歴史、技術、素晴らしさが体験できる世界に誇れる場所になった。さまざまな記念日を彩り続けたい」と話していた。