9月1日に供用開始となる福井県敦賀市のJR敦賀駅西地区エリア「TSURUGA POLT SQUARE 『otta(オッタ)』」の報道向け説明会が8月25日、同エリアで開かれた。交流と日常的なにぎわいを生み出す「出会いの場所」の完成が間近に迫り、エリアを構成する各施設の担当者らが思いを語った。
9階建ての「ホテルグランビナリオTSURUGA」を運営するHifリゾートの社長は「海外からや長期宿泊者の受け入れのため、部屋もベッドサイズも大きくしている」と"ワンランク上のビジネスホテル"をアピール。
全国的にも珍しい公設書店「TSURUGA BOOKS&COMMONS ちえなみき」では3万冊を超える本の書棚への陳列作業が大詰めを迎えた。丸善雄松堂(東京)のリサーチ&イノベーション本部長は「老若男女の市民が本を通じて『知』と出合い、人と地域がつながる。本から世界に触れる。そんな体験をしてほしい」と述べた。
市都市整備部長は「新幹線開業を迎える玄関口として来訪者がくつろげる場としても期待している。それだけでなく市民の普段使いの拠点を目指した」。
エリア整備の中核を担った青山財産ネットワークス(本社東京)の常務執行役員は「市民にとって集える憩いの場所であるとともに、普段使いの中にもぜいたく感を醸し出せたら」と話した。
同エリアは駅西地区土地活用事業として市有地を官民連携で整備した。ホテルと「ちえなみき」のほか、子育て支援施設「ここるん」や、嶺南初出店となるスターバックスコーヒー敦賀駅前店、飲食棟、芝生広場で構成する。総事業費は29億8千万円。