富山県内を中心に福祉事業所や障害者の家族、アーティストらでつくる「cotae(コタエ) ネットワーク」は10月21日、障害者が手がけたアート作品が入ったカプセル玩具の自動販売機「ガチャガチャ」を、勝興寺など高岡市内の3カ所に設置した。
障害者の社会参加を促すとともに、多くの人に芸術活動を知ってもらおうと企画した。7事業所約50人の作家が参加した。
国宝に指定される見通しとなった高岡市伏木古国府の勝興寺では、受け付けの近くにガチャガチャを設置。カプセルには「あげあげema」と題して、高岡大仏や動物などを描いた手のひらサイズの絵馬が一つ入っている。1回500円で、収益を作り手に還元する。
ガチャガチャは道の駅雨晴や高岡市美術館にも置いた。それぞれかるたや小さなかばん「サコッシュ」が入っている。cotaeネットワークの渡邉陽子共同代表(55)は「一つ一つ作品が違うので、土産物として気軽に手にしてもらえればうれしい。高岡の名物になれば」と期待する。