諏訪郡富士見町、原村と山梨県北杜市の飲食店やペンション、温泉などが協力して今月から、午前１０時時点の気温の低さに応じて割引をする「寒いほどお得フェア」を始めた。３市町村でつくる八ケ岳観光圏への冬の誘客を狙った取り組み。両町村の３店を含む８７店が、対象となるメニューやサービスを用意する。

　同観光圏の事業を営む八ケ岳ツーリズムマネジメント（北杜市）などでつくる実行委の主催。期間中、北杜市のＪＲ小海線清里駅前にある観光案内所で測った気温が５度以下なら１割引き、氷点下は３割引き、氷点下５度以下なら半額になる。同マネジメントによると、昨年２月は、ほぼ毎日５度を下回り、氷点下５度以下の日も７日間あったという。

　富士見町富士見の「ゆ〜とろん水神の湯」内の軽食コーナーでは、ほうとうや鍋焼きうどん、まいたけ天ぷら付きざるそば（１日各５食）が対象。支配人の宮越秀幸さん（６１）は「寒いと外に出るのがおっくうになるが、食事とお風呂で体を温めてほしい」。ほかに富士見町乙事の「そば処おっこと亭」、原村中新田のそば店「山乃幸」も参加する。

　期間は２月末まで。八ケ岳観光圏のホームページで気温と割引率の確認ができる。問い合わせは同マネジメント（電話０５５１・４８・３４５７）へ。