下諏訪町が漫画家の故手塚治虫さん原作の「鉄腕アトム」のキャラクターを使ったオリジナルマンホールを作った。手塚さんの先祖の兄弟が諏訪大社の神職「大祝(おおほうり)」だったというつながりがあることから製作。5日、21日に2種類のマンホールを町内に設置すると発表した。
マンホールのデザインは諏訪大社下社の秋宮版と春宮版の2種類。秋宮版は弊拝殿を背景にアトムとお茶の水博士を描き、春宮版は鳥居の前をアトムが飛んでいる構図になっている。秋宮版は大社通り沿いの八幡坂高札ひろば、春宮版は観光施設「おんばしら館よいさ」のあずまやに設置するという。
町によると、手塚さんの先祖が平安時代の武将・手塚太郎光盛で、その兄が諏訪大社下社の大祝だった金刺盛澄(かなざしもりずみ)という。町が手塚プロダクション(東京)に掛け合い、実現した。
町はこれまでに御柱祭などをテーマにしたオリジナルマンホールも作っており、今回で計4種類になる。来年度はアトムのマンホールの絵柄を題材にした「マンホールカード」を作るといい、宮坂徹町長は「アトムのマンホールを機に下水の理解や関心を深めてほしい」としている。