茅野市と小海町、佐久穂町を結び、メルヘン街道の愛称で知られる国道299号の冬季通行止めが18日、解除された。閉鎖されていた標高2127メートルの麦草峠(茅野市・佐久穂町境)の麦草ヒュッテ近くで開通式が開かれ、観光や行政の関係者らが参加。恒例のイタリア車のパレードもあり、ドライバーは新緑の季節に向けて気持ちを高めた。
開通式は沿道の観光協会などでつくるメルヘン街道協議会の主催で37回目。小海町観光協会長の鷹野圭太さん(51)は「佐久と諏訪を結ぶ重要な動脈で、自然との共生も体験できる。国内外の観光客を招き、地域の活力を生み出す街道に育てたい」とあいさつした。
3市町の園児も加わったテープカットの後は、県内外から集まったイタリア車約20台が茅野市から佐久穂町方面へクラクションを鳴らして麦草峠を走った。
アルファロメオオーナーズクラブを主宰する長野市の会社員、大島光輝さん(52)は「メルヘン街道は登れば登るほど木が低くなり、上に来たと実感できるのがいい。ビーナスラインとともにアルファロメオで『疾走』したい」と笑顔だった。