曹洞宗大本山永平寺の歴代貫首が書き残した書などを公開する「禅の里永平寺遺墨巡り」が7日、福井県永平寺町の永平寺門前の10店舗で始まった。飲食店など各店が所有する作品を鑑賞することができる。
門前の住民らでつくる「永平寺禅の里まちづくり実行委員会」が企画した。永平寺と長い関わりを持つ門前の飲食店や土産店には、貫首から贈られた直筆の書などが多く残っている。
食事・土産店の「上街堂」では、第69世貫首の鈴木天山禅師の漢詩「西来祖道我傳東」や、第74世貫首の佐藤泰舜禅師が視力を失ってから書いた額「喜米寿」などの作品が飾られている。
実行委メンバーの高田勉さん(78)は「門前の店は寺とのつながりが深く、貴重な物を持っている。たくさんの人に見てもらいたい」と話している。
22日までで午前10時〜午後4時。門前柏樹庵では期間中の土日の午前11時と午後2時から、座禅や写経、写仏ができる体験教室を開いている。