上田市内のリンゴ農家でつくる「菅平高原スノーアップルの会」と信州うえだ農協(上田市)などは25日、同市菅平高原の「サニアパーク菅平」駐車場脇の雪中に、箱に詰めて埋めておいた約2万7千個のリンゴを掘り出した。「菅平高原スノーアップル」のブランドで、インターネットで贈答用として売り出すほか、市内の直売所や、4月に上田城跡公園で開く「上田城千本桜まつり」で販売する。
ブルーシートに覆われた箱からリンゴが姿を現すと、作業していた同会のメンバーらから「良い色だ」と声が上がった。雪中に埋めたリンゴの個数、品種とも7年目の今回が最も多い。甘さの指標となる糖度は、埋める前の平均が15・3度。掘り出した数個を検査すると全て上がっており、最高で17・8度だった。
小林一雄会長(66)=上田市=らは、リンゴ約50個を近くのすがだいら保育園に届け、園児に1個ずつ手渡した。園児たちは切り分けられたリンゴを食べ、「ありがとうございました」とお礼を言った。