空、風、火、水、地などを意味する梵字を回向柱に書き入れる大勧進の小松玄澄貫主=1日午前11時8分、長野市の善光寺

空、風、火、水、地などを意味する梵字を回向柱に書き入れる大勧進の小松玄澄貫主=1日午前11時8分、長野市の善光寺

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回向柱に梵字書き入れ 善光寺御開帳5日開幕

信濃毎日新聞(2015年4月1日)

 長野市の善光寺で1日、大勧進の小松玄澄(げんちょう)貫主(81)が5日に開幕する御開帳のシンボル「回向(えこう)柱」に、梵字(ぼんじ)などの文字を書き入れた。5月31日までの期間中、多くの参詣者が願いを込めて触れる柱だけに、小松貫主は「阿弥陀(あみだ)さんと縁を結んだという気持ちで触ってもらえるよう、気を入れました」と話した。

 山門隣のテントに横たえられた長さ10メートル、45センチ角の回向柱の上に小松貫主は座り、大ぶりの筆を手に、一文字一文字に集中。仏教で宇宙を表す「空」「風」「火」「水」「地」の梵字や前立(まえだち)本尊の厨子(ずし)を開く意味の漢字を、白く滑らかな木肌にたっぷりの墨で書き付けていった。

 「いよいよ御開帳が来たという思い」と小松貫主。回向柱は3日に本堂前に建てられ、4日の開眼法要で前立本尊と「善の綱」で結ばれて御開帳開幕を待つ。

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