北国街道の古い家並みが残る上田市中央4の柳町で5月10日、発酵食品の店が並ぶことに着目した「柳町発酵祭り」が初めて開かれる。地元住民らでつくる「柳町まちづくり協議会」が5月1〜31日に開く「北国街道柳町新緑祭り」に合わせて開催。酒やみそ、漬物などを販売するほか、その場で味わうこともできる。
観光客が増える大型連休に、食を通して地域の良さを知ってもらおうと企画した。柳町には造り酒屋の「岡崎酒造」、パン店「ルヴァン信州上田店」、みそ製造・販売の「武田味噌(みそ)醸造」が集まっており、共通する「発酵」をイベントのテーマにした。
当日は柳町を歩行者天国にし、道路や駐車場に各店がブースを設ける。東御市産のワインや地ビール、チーズも販売。日本酒、ワイン、地ビールの製造に関わる人たちのトークイベントもある。同協議会事務局を務める岡崎酒造の岡崎謙一さん(41)は「地域にあるおいしいものを知ってほしい」と話す。
祭りは午前11時〜午後4時。この日は上田市下塩尻の「沓掛酒造」でも利き酒などが楽しめる「蔵開放」を開催。柳町と沓掛酒造を結ぶシャトルバスを運行する。新緑祭りではほかに、障害者による作品展示や映画の上映会、コンサートも予定している。