上田市別所温泉の旅館や入浴施設などを中心に、市内約40カ所で大小さまざまなつるし飾りを展示する「つるし飾りまつり」が8月16日まで開かれている。別所温泉観光協会や地元のつるし飾り制作グループなどでつくる実行委員会が主催し、6回目。
実行委によると、まつりは別所温泉の活性化を目的に始まった。江戸時代の飾りつけには一部に絹が使われていたこともあり、地域で盛んだった養蚕の歴史を、つるし飾りを通して今に伝える狙いもある。
別所温泉の日帰り温泉施設「あいそめの湯」には、地元の主婦らが作ったつるし飾りのほか、日本の三大つるし飾りとして山形県酒田市の「傘福」や静岡県東伊豆町稲取温泉の「雛(ひな)のつるし飾り」、福岡県柳川市の「さげもん」など計70点余も展示している=写真。
訪れた人たちは、花や魚などさまざまな形を模した飾りを見上げて楽しんでいた。上田市五加の農業長谷川美智子さん(62)は「これを見るために姉妹を誘ってきた。これだけそろっているのはなかなか見られない」と話した。
まつりの問い合わせは別所温泉観光協会(電話0268・38・2020)へ。