小諸市と群馬県嬬恋村にまたがる標高約2千メートルの高峰高原は4日、マツムシソウが朝露にしっとりとぬれて水滴をまとい、日に日に秋の気配が濃くなっている。
虫の音が響く草原にはマツムシソウのほか、濃い紫の花をつけたオヤマリンドウも満開だ。浅間山麓国際自然学校の代表理事の橋詰元良さん(52)によると、開花が例年に比べて1週間ほど早く進んでいる。
散策をしていた青木村殿戸の花見正人さん(73)は、「風もすっかり秋めいて、歩くのが気持ち良い。カラマツ林の紅葉もはやく見たいですね」と話した。
咲き始めが遅かった場所もあり、「今年は猛暑かと思えば、急に涼しくなったりで花もいつ咲こうかと迷っているようだ」と橋詰さん。マツムシソウは9月中旬まで、リンドウは9月いっぱいは楽しめそうだ。