正念寺で見つかった真田信之の位牌を手にする奥寺さん

正念寺で見つかった真田信之の位牌を手にする奥寺さん

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真田信之の位牌見つかる 上田の正念寺、表面に「六文銭」

信濃毎日新聞(2015年11月13日)

 上田市ゆかりの戦国武将・真田信繁(幸村)の兄で、後に初代松代藩主となった真田信之(1566〜1658年)の位牌(いはい)が、同市下武石の正念(しょうねん)寺で見つかった。同寺での位牌の存在は、160年ほど前に作成された寺の備品録には記されていたが、近年は所在不明になっていた。住職の奥寺浩司さん(37)は、信繁の生涯を描くNHK大河ドラマ「真田丸」の放送を機に、武石地域も注目されることに期待する。26日に位牌を安置するための法要を行う。

 位牌は今年2月、本堂の清掃をしていた際、本尊裏の納戸の中で見つかった。縦49・5センチ、幅16センチ。京都府内の仏具店に修繕を依頼し、表面に真田家の家紋「六文銭」、裏面には信之の名が刻まれていることが分かった。寺島隆史・元上田市立博物館長らによると、雲の形の飾りが位牌に付いていることなどから「信之が亡くなった時期に作られた可能性が高い」という。

 真田宝物館(長野市松代町)の米沢愛(めぐみ)学芸員によると、位牌は長国寺(同)など真田家ゆかりのほかの寺にも祭られており、位牌が一つとは限らないという。正念寺には信之が「野竹氏」という家臣に宛てた文書も保管されており、寺島さんは位牌が祭られた経緯について「野竹氏が寺に納めた可能性もある」と推測する。

 奥寺さんによると、正念寺は500年ほど前に現在の位置から少し離れた所に「称念寺」として建立。当時の建物は戦火で焼失したが、2代目上田城主の信之から寺領と山林を授かり、寺を再建した。度重なる火災のため、詳細な資料が残っておらず、寺の名称が変わった時期などは分かっていない。

 奥寺さんは「位牌が出てきたことをきっかけに、武石地域全体が輝けるようになればいい」と期待している。法要は午前11時からで、誰でも参加できる。問い合わせは正念寺(電話0268・85・2104)へ。

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