長野市中条地区の6カ所の畑で20日、野沢菜採りが楽しめる恒例の「お菜とりツアー」が始まった。地元農家でつくる実行委員会が主催。昨年は県北部を震源とする11月の地震の影響で客足が遠のいたといい、今年こそは―と多くの来場を期待している。
この日、標高約800メートルの場所にある地京原(じきょうばら)地区の畑に訪れた高橋三千男さん(70)、やよ江さん(70)夫妻=長野市青木島町綱島=は慣れた手つきで次々と収穫し、計30キロを持ち帰った。
農園を営む小林幸繁さん(78)によると、これから気温が下がるとさらに甘みが増す。小林さんは「昨年は野沢菜が余ってしまった。今年は多くの人が来てくれるとうれしい」と話していた。
ツアーは12月10日までの予定で、午前9時〜午後3時。自分で収穫した場合は1キロ50円で販売する。会場は市中条支所に地図を置き、道沿いの看板でも案内している。問い合わせは実行委(電話026・268・3003)へ。