江戸時代の古い町並みが残る東御市本海野の旧北国街道海野宿で23日、地元住民による恒例の「海野宿ふれあい祭」が開かれた。江戸時代の雰囲気を感じさせる衣装を着た時代行列が練り歩き、観光客らでにぎわった。
代官や町人、忍者などさまざまな衣装の約40人がゆっくりと街道を歩くと、沿道の人たちがカメラのシャッターを切った。住民が引く人力車も登場し、親子連れらを乗せて街道沿いを往復した。宿場東端の白鳥神社境内ではクルミおはぎや野菜ほうとうの出店が並び、土俵では子ども相撲大会があり小学生らが熱戦を繰り広げた。
海野宿ふれあい祭は、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている町並みの保存に取り組む住民らでつくる実行委員会が主催し25回目。行列を眺めた小林経子さん(77)=東御市常田=は「昔ながらの建物を残そうという地元の人たちの心意気を感じます」と話していた。