諏訪市の若手飲食店経営者らでつくる「諏訪を元気にする飲食店の会」（奥原賢一会長）は、全会員２６店舗の情報をまとめた「上諏訪グルメマップ」を作り、店舗や観光施設で配り始めた。各店舗お薦めのメニュー「イチオシ」を掲載。マップをきっかけに上諏訪の飲食店ファンを増やし、中心市街地の活性化に一役買いたいという。

　飲食店の会がマップを作るのは初めて。今春の諏訪大社御柱祭を控えて増加が見込まれる観光客に飲食店の魅力を発信するほか、海外客にアピールしようと英語版の作成も視野に入れている。

　マップはＡ４判を三つ折りにし、持ち運べるサイズにした。表面には、観光客の起点となるＪＲ上諏訪駅や諏訪湖畔とともに店舗の場所を示し、営業時間の一覧表も載せた。裏面には各店舗が得意とする料理や飲み物を写真付きで紹介、定休日や連絡先も入れた。

　飲食店の会の広報担当で、大手ワイン食堂「びっけ」を経営する藤森優（ゆたか）さん（４１）は「マップの出来には満足しているが、まだ始まり。他の飲食店にも呼び掛け、拡大版のマップも作りたい」と意気込む。

　同会は２０１０年に発足。年２回、会員店で特別価格のメニューを提供するイベント「そと呑（の）みー」を開催している。奥原会長（５０）は「御柱祭では観光客の連泊も想定される。マップをきっかけに外食に出てもらいたい」と話している。

　マップの問い合わせは事務局の信濃屋（電話０２６６・５２・４７０８）へ。