諏訪大社御柱祭の上社山出しは2日目の3日、見せ場の「木落とし」と「川越し」が始まった。見物客が各会場を埋め、御柱が急坂を滑り落ちたり、川に突っ込んだりするたびに、歓声と拍手が湧き起こった。
茅野市宮川の「木落(おと)し公園」の坂は、平均斜度26度、長さ32メートル。この日は午前9時前から「本宮一」「前宮一」「本宮二」「前宮二」「本宮三」の順で御柱が土煙を上げて坂を下った。
「本宮一」から「本宮二」までの3本は、同公園から1キロ余の宮川で川越しにも挑んだ。氏子は八ケ岳の冷たい雪解け水が流れる川に入り、力強く綱を引いた。対岸に引き上げられた御柱は、近くの広場「御柱屋敷」へ運ばれ、山出しを終えた。
諏訪地方観光連盟の御柱祭観光情報センターによると、3日の人出は35万2千人。前回の山出し2日目より1万1千人多かった。上社山出し最終日の4日は、午前9時から残る3本の木落とし、5本の川越しがある。