シルクスクリーンで「散歩バッグ」を作る参加者ら

シルクスクリーンで「散歩バッグ」を作る参加者ら

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「工芸の五月」開幕 松本など70カ所で5月末まで

信濃毎日新聞(2016年4月30日)

 松本市を中心に工芸品の展示販売や体験講座などが開かれる「工芸の五月」が29日、開幕した。今年で10回目となる。5月末まで市美術館や博物館、ギャラリー、店舗など約70カ所でさまざまな企画を展開。工芸に親しむ一大イベントが始まった。

 この日、市美術館ではシルクスクリーンの技法で布バッグに好きな柄を印刷する「散歩バッグ」作りがあり、10人が参加。同館が拠点の企画「みずみずしい日常」では、湧水など地域の魅力を発信する市街地ツアーも開かれる。

 工芸の五月は、NPO法人松本クラフト推進協会(松本市)や市などでつくる実行委員会が主催。初期から携わる茨城大工学部(茨城県日立市)助教の一ノ瀬彩さんは「地元の住民にとっても、工芸の美と暮らしをつなげ、街の豊かさや魅力を見つめ直す契機になっていると思う」。住民主体で開く催しの一つが、同5日に湧水で打ったそばを食べる「源池みずそばの会」(千円、要予約。そば処種村電話0263・87・3218)。毎年好評という。

 戦後に松本市を訪れ、民芸運動に関係が深い英国人陶芸家バーナード・リーチの生誕130年の記念企画展は市美術館で6月5日まで開催中。関連企画展も松本民芸館とはかり資料館(ともに松本市)で開いている。5月13、14日は同市大手4の三代沢酒店で県内蔵元の日本酒を味わう「ほろ酔い工芸」。3千円で酒器1点と飲み物1杯、おつまみが付く。

 メインの「クラフトフェアまつもと」は28、29日にあがたの森公園で開催。問い合わせは実行委事務局(電話0263・34・6557)へ。

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