諏訪大社御柱祭の上社里曳(び)きは最終日の5日、本宮(諏訪市中洲)の社殿の四隅に御柱を建てる「建て御柱」が行われた。4月2日に山出しで始まった上社の御柱祭は閉幕。7年目ごとの大祭は、今月14〜16日の下社(諏訪郡下諏訪町)里曳きでフィナーレを迎える。
氏子らはこの日、本宮境内に前日運んであった御柱4本の先端を斧(よき)などで三角すい状にとがらせる「冠落とし」をして準備。それぞれ大勢の氏子を乗せ、ワイヤを巻き取る木製の「車地(しゃち)」などを使って徐々に引き上げた。御柱が天に向かって真っすぐ建てられると、境内を埋めた氏子から拍手と歓声が湧いた。
多数の観光客は、参道や近くのパブリックビューイング会場で作業を見守った。本宮周囲では太鼓演奏や長持ち、どじょうすくいなどの出し物も行われた。
諏訪地方観光連盟の御柱祭観光情報センターによると、5日の氏子と観衆を合わせた人出は、前回2010年の最終日より2千人多い9万1千人。3日間の合計は前回より2万1千人少ない41万人だった。