東御市和（かのう）の永井農場は１５日、近くの浅間サンライン沿いにカフェ兼直売所「ＨＡＲＶＥＳＴＮＡＧＡＩＦＡＲＭ（ハーベストナガイファーム）」を開店した。自社生産の牛乳で作ったソフトクリームやチーズ、米や餅などを販売する。地域住民らが交流する場としてイベント用の広場を設けた。

　店舗は、県産カラマツ材を使った木造平屋の床面積約１００平方メートル。店内と屋外に計３０席ほどある。甘さを抑えた濃厚な味わいのソフトクリームは３５０円（税別）。自社製米粉を使ったパンのホットドッグ、ジャムやニンニク入りみそなどの瓶詰も販売する。営業は午前１０時〜午後７時で、夏場は営業時間を延長する。今後、東御市産ワインも置く予定だ。月曜定休。

　永井農場はこれまで、農場の倉庫を直売所として活用していたが、商品の種類が増えて手狭になったため浅間サンライン沿いに借りた土地に店を移転新築した。直売店はジェラートを加工、販売する軽井沢店に継いで２店目。

　屋外用暖炉を設けた広場は地域の農家による旬の農産物販売、音楽演奏などのイベントに使用できる。永井進社長（４５）は「今年は農業生産法人になって２０年の節目。公民館のように使ってもらい、地域に恩返しできる場にしたい」と話している。