解体工事を終えて公開された経蔵の屋根の骨組み=25日、長野市の善光寺

解体工事を終えて公開された経蔵の屋根の骨組み=25日、長野市の善光寺

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善光寺、経蔵の解体工事終える 8月4日に一般公開

信濃毎日新聞(2016年7月26日)

 長野市の善光寺は25日、保存修理工事を進めている境内の重要文化財「経蔵(きょうぞう)」の解体工事を終え、報道関係者に公開した。1759(宝暦9)年の建立当時から使われている部材も多い屋根の骨組みなどについて担当者が説明。8月中旬に始まる建物の耐震化と復元工事を前に、同月4日に一般公開する。

 公益財団法人「文化財建造物保存技術協会」(本部・東京)の善光寺経蔵設計監理事務所の柴田国広所長によると、屋根の頂点に飾られた重さ約800キロで金属製の「火焔宝珠(かえんほうじゅ)」を支える4本の柱の一部が雨漏りで腐食し、交換が必要と分かった。ただ、屋根の骨組みのほとんどは、建立時や大規模改修があった1832(天保3)年当時から使用されており、柴田所長は「雨漏りしやすい場所には水に強い栗の木が使われるなど工夫され、建物の保存状態はいい」と話した。来年12月の工事完了を予定している。

 一般公開は午前10時、11時、午後1時の各回20人ずつを予定。事前申し込みが必要。問い合わせ、申し込みは善光寺事務局(電話026・234・3591)へ。

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