北佐久郡立科町の町観光連盟は4日、夜にゴンドラリフトで蓼科山中腹に上がり、星空を眺める「ゴンドラナイトツアー」を初めて開いた。星がきれいな環境を観光に生かそうと、試験的に企画。家族連れやカップルなど約50人が楽しんだ。
参加者たちは白樺高原国際スキー場のゴンドラリフトに乗り、遊歩道を歩いて標高約1800メートルの御泉水(ごせんすい)自然園へ。初めは曇っていたが、「星空案内人」を務めた元高校地学教師の宮坂晃・町教育長が話し始めると雲に切れ目ができ、参加者は「見えた」と歓声。「あれははくちょう座のデネブ。光が届くまで1500年かかっています」などの説明に聞き入っていた。
町白樺高原の観光関係者有志が5月、下伊那郡阿智村の星空ナイトツアーを視察し、感銘を受け企画した。今年は全3回開き、来年に本格開催を目指す。
今後は27日と10月1日で、ともに午後7時50分にゴンドラリフト乗り場に集合する。雨天中止。料金は中学生以上1500円、小学生千円、未就学児無料。チケットの問い合わせは蓼科白樺高原観光協会(電話0267・55・6654)へ。