幕末に活躍した人物を中心に、その書の掛け軸や書簡などを集めた「幕末維新墨蹟(ぼくせき)展覧会」が13日から、上田市天神の市交流・文化施設「サントミューゼ」で始まる。坂本龍馬や、旧上田藩士の洋学者・赤松小三郎によるとされる書物、複製など約100点が並ぶ。市民らでつくる実行委員会が主催。12日は内覧会があった。
坂本龍馬が新しい国家の構想を記した「船中八策」など歴史上重要な書簡も多い。赤松小三郎関連は、二院制議会政治の導入などの提言をまとめた意見書「建白七策」(複製)など10点を集めた。
内覧会で、展示品を所有する橋本秀孝さん(63)=茨城県=が説明。橋本さんは旧熊本藩細川家の重臣の末裔(まつえい)で、幕末に関する資料を収集している。「幕末に、若い人たちが(外国の)植民地化の危機にあった日本を変えた。そのことを誇りに思って、見てほしい」と話した。21日まで。16日は休館。入場料700円。