原村の八ケ岳美術館が、作品に触って楽しめる美術展「高橋綾(りょう)のあそぶデザイン展」を開いている。美術とおもちゃの垣根を感じさせない作品約30点が並び、14日も親子連れらでにぎわった。
大きなアクリル板に無数の穴を開け、下から光を当てた「アカリノパズル」は4千個のビー玉を並べ替え、ピラミッドのように積み上げることができる作品。ジェットコースターをイメージした「ボブスレー」は、らせん状に伸びた透明のチューブにビー玉を入れ、転がっていく様子が楽しめる。板や棒状のスポンジを好きな形に組み合わせたり、木のパーツで平仮名を作ったりする作品もある。
「作品の完成形は一つではない。自由な発想で遊んでほしい」と、制作した造形デザイナーの高橋綾(りょう)さん(46)=埼玉県。この日、東京都調布市から訪れた川瀬裕子さん(40)は「美術館は子どもには敷居が高いが、娘が率先して楽しんでいます」。長女(7)は作品の間を行き来して「楽しい」と声を弾ませていた。
9月25日まで(午前9時~午後5時)。高校生以上510円、小中学生250円。問い合わせは同館(電話0266・74・2701)へ。