越前松平家ゆかりの手のひら大の美術工芸品を集めた企画展「小さきもの」が、福井市郷土歴史博物館で開かれている。帯留やたばこ入れなど技巧の凝らされた工芸品約点100点が並ぶ。9月11日まで。
福井藩主、松平春嶽が将軍家から拝領したという「御大切之御細工物」は、印籠や茶道具、たんすなどをミニチュアであつらえている。数センチの大きさでありながら、精緻な細工が施されている。
このほか、うろこの一枚まで繊細に表現されたニシキゴイやキンギョの帯留、象牙で彫られた愛らしいウサギなど、職人のさまざまな技術や手間を感じられる作品が展示されている。