らいてうの家の10年間の取り組みを紹介したパネルを見る(左から)三留さん、花岡さんら

らいてうの家の10年間の取り組みを紹介したパネルを見る(左から)三留さん、花岡さんら

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らいてうの思い...大切に 上田「らいてうの家」10年の歩み紹介

信濃毎日新聞(2016年8月20日)

 女性解放や平和運動に尽力した平塚らいてう(1886〜1971年)を顕彰する上田市真田町長(おさ)の「らいてうの家」は今年で開館10周年を迎えたのに合わせ、10年の歩みを紹介するパネルを同館に展示している。27、28の両日には記念フェスティバルとシンポジウムを開く。

 らいてうの家は、東京のNPO法人「平塚らいてうの会」が2006年5月、らいてうの遺品を展示し、勉強会や交流会の拠点に活用しようと開設。信州の自然を愛したらいてうが「いつか野の花、野の鳥と親しみたい」と生前に購入した土地を含む約1300平方メートルに立つ。県産のカラマツやスギを使った山荘風の建物は女性設計士9人が設計。07年には市都市景観賞を受賞した。

 土、日、月曜日に開館し、同法人の理事が2泊3日ずつ交代で来館。地元の「真田平塚らいてうの会」や「上田平塚らいてうの会」の協力で運営してきた。

 「市街地から遠く、交通の便が悪いけれど、この地を踏んでらいてうの思いを知ってほしい」と願い、同館を会場とする講演会や連続講座を毎年企画。らいてうが1911(明治44)年に創刊した文芸誌「青鞜(せいとう)」の原本を全国に先駆けて展示したり、地域の戦争体験や戦後開拓を語る会を開いたりもした。開館初年は年間約3千人、近年は年間千人ほどが来館している。

 真田平塚らいてうの会の花岡静枝会長(80)=上田市真田町長=は「私たち女性が自由に自分の人生を決められるのは女性解放運動のたまもの。らいてうの家が真田地域に開館したことで、広く知られるようになったことが本当にうれしい」。NPO法人理事の三留弥生さん(70)=東京都=は「今の私たちが享受している権利を知ることが、先人たちの思いを大切にすることにつながる」と話している。

 27日のフェスティバルはらいてうの家で午前10時半から。演奏会や手芸品の販売などがある。28日のシンポジウムは同市真田町長の真田中央公民館で午後1時から。「地域に根ざし平和とくらしをまもる」をテーマに、社会学者の上野千鶴子さん、NPO法人会長で女性史研究者の米田佐代子さん、長野大環境ツーリズム学部長の古田睦美さんが話す。資料代500円。

 問い合わせは花岡さん(電話0268・72・2437)へ。

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