門前映像祭の会場になる長野相生座・ロキシー=長野市

門前映像祭の会場になる長野相生座・ロキシー=長野市

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門前町彩るアニメの祭典開催へ 長野の老舗映画館主会場に

信濃毎日新聞(2017年2月1日)

 県信濃美術館(長野市)などは4〜12日までの9日間、長野市にある老舗映画館「長野相生座・ロキシー」を主会場に「門前映像祭」を初めて開く。善光寺などをテーマにしたオリジナルアニメを屋外で投影するほか、南佐久郡小海町出身の新海誠監督ら国内外で話題の作家のアニメーションを連日上映する。企画した県信濃美術館学芸員の松井正さん(27)は「見る機会が少ない作品を楽しめる」とPRしている。

 日本でアニメが上映されてから100周年を迎える今年、県信濃美術館の開館50周年と長野相生座・ロキシーを運営する長野映画興業(同市)の創業100周年の節目に重なったことから企画した。

 映像祭に合わせ、善光寺や長野相生座・ロキシーについて聞き取りした市民の思い出や文献を基に3分ほどのオリジナルアニメ「あいおい会い追い善光寺さん」を制作した。アニメーションと音楽を手掛けた池亜佐美(いけあさみ)さん(29)=東京=は「牛に引かれた先が善光寺ではなく相生座だったらと考え、伝説や取材をまぜこぜにして群像劇のような映像にした」。期間中、午後5時から繰り返し、映画館の外壁に投影される。

 4日は若手のアニメーション作家、平岡政展(まさのぶ)さんが県内の民話を再解釈した動く紙芝居シリーズのアニメ「火とぼし山」を初上映する。諏訪湖のほとりに住む女性が、恋をした男性のために諏訪湖を泳いで会いに行くという悲恋の物語。映像を活用して地域を記録していくことに関心があるという松井さんは「どこの土地にも固有の物語があり、信州にあるたくさんの民話を調べていくと面白い」。映像祭を通して、魅力の再発見につながってほしいと願う。

 6〜7日は「世界のインディペンデント・アニメーション、その今」と銘打ち、昨年日本で公開された「父を探して」など3作品を上映。8〜10日は県内ゆかりの映像作家の作品に焦点を当て、「君の名は。」が大ヒット中の新海監督、飯田市に人形美術館がある故川本喜八郎さん、県内在住の榊原澄人さんの作品が見られる。

 1回500円、フリーパス千円。無料プログラムもある。問い合わせは県信濃美術館(電話026・232・0052)へ。

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