全面結氷した上水内郡飯綱町の霊仙寺湖で3日、ワカサギの穴釣りが解禁された。多い時には1日1千人ほどが訪れるという冬の風物詩。この日は、待ちわびた愛好者ら約350人が県内外から訪れ、氷に穴を開けて次々にワカサギを釣り上げていた。
霊仙寺湖の観光施設を管理するオーガニックリゾート(飯綱町)によると、現在の氷の厚さは40センチほどで、昨年同期よりも厚い。
午前6時の穴釣り開始を前に、氷上への入り口には長い行列ができた。氷上に散った愛好者たちは早速、専用の器具で穴を開けたりテントを張ったりして、それぞれ釣り糸を垂らして当たりを待った。
長野市の会社員長崎誠さん(43)は午前3時に起床し、同僚3人と同5時半から並んだ。ワカサギ釣りは「自分で目標数を決めて、達成した時の満足感がたまらない」。この日は当初、千匹を目標にしたが、やや不調だとして100匹に変更。「子どもも大好きな天ぷらにして食べるのが楽しみです」と話していた。
午前6時〜正午で、入漁料は一般800円、中学生以下400円。終了日は氷の状態などを見て決める。
県内では他に、南佐久郡小海町の松原湖などで穴釣りが楽しめる。