完成した拠点で、おかみさん会手製の漬物を食べながら同会の女性らと話す式典の参加者

完成した拠点で、おかみさん会手製の漬物を食べながら同会の女性らと話す式典の参加者

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移住希望者と町民、結ぶ拠点 下諏訪・御田町商店街に完成

信濃毎日新聞(2017年2月8日)

 諏訪郡下諏訪町は7日、町内への移住希望者が町民と交流したり、住居に関する情報を集めたりする拠点「meemeecenterSumeba(ミーミーセンタースメバ)」の完成式典をした。御田町(みたまち)商店街の空き店舗を町職員や町在住のデザイナー、商店街の女性、移住希望者らが壁を塗るなど協力して改修、整備した。町は2017年度、初めて地域おこし協力隊員を募り、拠点の運営などに携わってもらう考えだ。

 町民ら約60人が集まり、完成を祝った。町に住んでいる人と訪れた人を結ぶ拠点になるようにとの思いを込め、英語で「私」を意味する「me」、「出会う・交わる」を意味する「meet」をもじって名付けた。内装やロゴマークは町内のデザイナーや写真家、家具選びは町内の古道具店に依頼。移住希望者ら10人が壁塗りなどを手伝った。イベントや作品展示の場としても活用し、なるべく多くの人に使ってもらう考えだ。

 生花店だった木造2階建ての1階部分約45平方メートルを整備した。正面は全面ガラス張りで明るく、木製の壁や家具からはぬくもりが伝わる。

 移住を希望する人の物件探しなどを十数年前から手伝ってきた御田町商店街のおかみさん会代表、河西美智子さん(69)は「温かでほっとする雰囲気。町の宝物がもっと増えるお手伝いができれば幸せ」。町職員の清水活則さん(41)は「人の優しさや温かさを通して町のファンになってもらうのが下諏訪流の移住定住の進め方。希望者の事情に合わせて、『おせっかい』もしていきたい」と話した。

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