カボチャを挟んだメンチカツや、炒めた野沢菜とそぼろを挟んだロールパン(手前)などが並んだスワカツの発表会=28日、下諏訪町

カボチャを挟んだメンチカツや、炒めた野沢菜とそぼろを挟んだロールパン(手前)などが並んだスワカツの発表会=28日、下諏訪町

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鶏のメンチ「スワカツ」地域の味に 原・農業大学校で飼育

信濃毎日新聞(2017年3月1日)

 諏訪地方の11の居酒屋や喫茶店などが1日、八ケ岳中央農業実践大学校(諏訪郡原村)が飼育した鶏の肉を使い、それぞれ工夫を凝らしたメンチカツを「スワカツ」として発売する。同地方の4商工会議所が連携して発案した事業で、諏訪をPRする定番料理に育てる構想だ。28日に諏訪郡下諏訪町で各店が売り出すスワカツの発表会があり、多彩な味がそろった。

 4商議所は、同大学校で産卵数が減り、鶏肉にするために加工会社に出荷されている鶏に着目。比較的硬い胸肉の活用法を考え、メンチカツに行き着いたという。昨年10月に参加企業を募り、11店の参加が決まった。

 諏訪市の焼き鳥店「焼きとり酒房鳥せん」は、焼き鳥のたれに漬けた味付け卵をメンチカツで包み、下諏訪町の喫茶店「ひとつぶの麦」は鶏のミンチとキーマカレー、ご飯をまぜたライスメンチを作った。諏訪市のホテル紅やは、中央道諏訪湖サービスエリア下り線の売店で、歩きながら食べられるように串刺しにしたメンチカツを提供する。

 茅野市の「馬モツ煮専門店ながた屋」は、地元特産のカボチャを入れたメンチカツの他、ミンチ肉と野沢菜を炒めてロールパンに挟んだ商品も開発。地元の飲み歩きイベントなどで販売するという。

 四つの商議所は昨年の諏訪大社御柱祭に合わせ、地元飲食店に祭りにちなんだ「よいさ弁当」の販売を働き掛け、計約270万円の売り上げにつなげた。連携の第2弾となるスワカツ開発の中心となった下諏訪商議所によると、県の補助金を受けてチラシ作りなどで各店を支援しており、「将来は各店が独自にスワカツを発展させていってほしい」としている。

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