大型誘客事業「信州デスティネーションキャンペーン(DC)」に合わせて、千曲市産の生食用アンズ「ハーコット」を観光客などに無料配布する催しが2日、長野市のJR長野駅在来線改札口前広場であった。観光客らは手に取ったアンズに鼻を近づけ、爽やかな甘い香りを楽しんだ。
開始前から観光客らの列ができ、県長野地域振興局(長野市)と千曲市の職員ら10人余が「千曲市で作ったアンズです」などと声を掛けながら配布。用意した100個は約20分でなくなった。
那覇市から登山で訪れた自営業の伊藤仁成(よしなり)さん(44)は「登山は前日の雨で中止になったけれど、アンズをもらって少し気持ちが晴れた」と笑顔。善光寺などを観光した都内の会社員女性(50)は「こんなに大きなアンズを見たのは初めて」と喜んでいた。