モバイルプラネタリウムで、ドーム内に投影された冬の星空を眺める親子連れたち

モバイルプラネタリウムで、ドーム内に投影された冬の星空を眺める親子連れたち

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星空の「出前」注文次々 茅野・八ケ岳総合博物館

信濃毎日新聞(2018年1月18日)

 茅野市八ケ岳総合博物館がどこにでも設営できる「モバイルプラネタリウム」を使って2016年9月に始めた「出前投影」が、地域に浸透している。見る人の年齢に合わせた番組作りやライブ感あふれる解説が好評で、出前を始めて以来、市内外の小中学校や地区コミュニティセンターなど29カ所を巡った。担当学芸員の渡辺真由子さん(40)は「初めて見たという市民もまだ多い。大勢に繰り返し見てもらい、ファンになってほしい」と話している。

 17日は玉川地区コミュニティセンターで世代間交流の催し「けやきサロン」に合わせ、冬の星空を投影。放課後の児童や保育園帰りの親子連れが観賞し、渡辺さんがおおいぬ座やこいぬ座、オリオン座の探し方を教えた。今月31日に皆既月食が起きると紹介し、「お月さまがどう見えるか確かめて」と呼び掛けた。

 「けやきサロン」代表の永嶋陽子さん(64)は「楽しんでもらえたようで良かった。次も出前投影をお願いしたい」と話していた。

 出前投影は、博物館に気軽に足を運べない子どもやお年寄りに宇宙に思いをはせる楽しみを知ってもらおうとスタート。16年度は8カ所で計590人、17年度はこれまでに21カ所、計1417人が観賞した。番組作りも担う渡辺さんは、出前の依頼が絶えないとし、「やりがいがある」と話していた。

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