保存処理で象眼がはっきりと現れた、つばとはばき

保存処理で象眼がはっきりと現れた、つばとはばき

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古墳時代の文様、鮮明に 諏訪・小丸山古墳で出土

信濃毎日新聞(2018年6月16日)

 諏訪市教育委員会が2017年度に行った「小丸山古墳」(豊田有賀)の出土品の保存処理で、古墳時代の刀の「つば」などのさびを落としたところ、銀糸をはめ込んで磨き上げる「象眼」の文様が現れた。市博物館で開催中の展示会で初公開しており、17日には学芸員による解説会を開く。

 象眼は刀のつばの他、刀身を固定する「はばき」、つばに添える「切羽(せっぱ)」の三つの部品に施されていた。大正時代に出土した時点ではいずれもさびで覆われ、文様は確認できていなかった。県立歴史館(千曲市)で15年に行ったエックス線撮影で、さびの下に文様があると初めて分かったという。

 一体化しているつばとはばきには、「○」やC字状の文様が連続して施され、切羽には波状の文様も確認できた。

 市博物館によると、小丸山古墳は6世紀末ごろに造られたとみられる。当時、象眼は近畿地方にしかない高度な技術だったと考えられており、埋葬者はヤマト政権や有力豪族と強いつながりがあったと推定されるという。

 保存処理は昨年夏から今年3月まで京都府の専門機関で行われた。市博物館の中島透学芸員は「想像以上に見事に文様が現れ、古墳時代に近い姿を見られたことに感動した」と話している。

 展示会は24日(18日休み)までで、馬具やよろいの部品など約60点を紹介している。17日の解説会は午後1時半〜2時。申し込み不要で、入館料は300円(小中学生150円。諏訪地方の小中学生は無料)。

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