ディスプレーコーディネーターで画家の筧(かけひ)いづみさん(49)=福井市=の個展「春から初夏の草花」(福井新聞社後援)が3月1日、同市松本1丁目のギャラリーサライで始まった。春を感じさせる油彩画約30点が並べられ、植物の強さとはかなさを表現している。31日まで。
筧さんはイベントやショーウインドーの空間演出を行う傍ら、2015年から越前市の油彩画家に師事し制作に励んでいる。2度目の個展となる今回は、新型コロナウイルス禍の中、見る人に明るい気持ちになってもらおうと、春を感じさせる桜を描いた作品を中心に展示している。
アルミ箔(はく)の上に和紙を貼り付けた50号のキャンバスには、しだれ桜の花や枝の一部が描かれ、悠然と構える大木が想像できる。筧さんは「コロナ禍を何事もなかったように、営みを続ける植物に改めてたくましさを感じた」と話している。このほかコブシやドクダミなどを描いた作品も並ぶ。